お彼岸。お墓参りとお線香
お彼岸は暦における雑節(目印点)のひとつです。太陽の軌道に関する天文学的な意味、「暑さ寒さも彼岸まで」など気候の指標としての意味合いのほか、仏教の世界でも重要な意味を持ちます。
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お彼岸とは
本来の意味としては、煩悩に満ちた現世(此岸)と対比される来世、つまり煩悩を脱した悟りの世界である「あの世(極楽浄土)」を指す言葉なのだそうです。
時期は春と秋の2回。それぞれ春分の日、秋分の日を中日としてその前後3日ずつを合わせた7日間が充てられます。これは「太陽が真東から真西へと移動するこの時期が、東にある此岸と西にある彼岸をもっとも近く結びつける」と考えられたことによるそうです。彼岸(極楽浄土)を近くに感じるこの機会にご先祖様を供養し、功徳を積もうとするのが仏教におけるお彼岸です。
お彼岸の頃は気候が穏やかで外出に適していることもあり、この時期に合わせてお墓参りされる方も多いかと思います。
お墓にお供えするお線香
仏教の世界では「お香の良い香りが仏さまにとって最上の食べ物である(食香)」という考え方があります。仏前に毎日お線香をお供えする習慣も、元々この食香という考え方に基づくのだそうです。
仏さまが召し上がることを考えると、きつい香りや個性的な香りよりも自然で穏やかな芳香が好ましいといえます(併せて浄化能力に優れたものであると万全です:参照 お仏壇にお供えするお線香)。
お墓にお供えするお線香については、「お部屋で焚く場合ほどにはこだわらない」という方もいらっしゃるかもしれません。けれど、ご先祖様に召し上がっていただくわけですから、自分にとっての「最上のお線香」をお供えしてはどうしょうか?
ここでいう「最上」とはもちろん価格面のことではありません。大切なのはご先祖様を敬い、おもてなしする心ですから、何よりもまず「ご先祖様に召し上がっていただきたいと思うもの」をお供えすることに意味があります。
たとえば、もしご自身が普段チベット香を楽しまれているようでしたら、是非、そのお好みの香りをお墓参りの際にもお供えしてみてください。自然でやわらかな香りをお供えすることで、ご先祖様にも喜んでもらえるような、ちょっぴり幸せな気持ちになっていただけると思います。
お彼岸のお墓参りにお薦めのお線香
では特にお好みの香りがない場合、どのように選んだらよいでしょうか。
お供えとして利用される場合、白檀のお線香はどなたにもお薦めできす(日本国内のご寺院様に弊店がお納めしているのは白檀のお線香が中心となります)。
また、お墓にお供えする(屋外で焚かれる)ことを考えて、白檀にハーブやスパイスを加えた「リウォサングセオ(赤)」もお薦めです。凛とした芯を持つ香りが、屋外でもしっかりと引き立ちます。
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2,890円 | |||
品質の高い白檀のお線香。厳選された白檀の上品さが際立ちます。日本国内のお寺様からも多くご愛用いただくお線香です |
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1,490円 | |||
アロマ・ハーブの醸し出す上品で、ピリッと芯のある薫り。亡くなった方に向けて焚くときによく選ばれるお香でもあります |